あらすじ_24_21

待ち構えている記者たちを予定時刻になってもまだ待たせて、ようやく会見の場に登場した大統領。しかし記者たちの質問が始まるが
大統領は知らぬ存ぜぬを繰り返し、真相に至ることはなかった。そして翌日0時から地球と木星の戦争状態は終結すると告げて会見の場を去った。
和平合意の手続きが慌ただしく始まり、理沙は条件はこれから協議の上決めるとして、地球政府からの申し出を受け入れることにした。
あれほど大騒ぎをしてこのあっさりとした終結はいったい何だったのか。宇宙船の居住区に避難していた人々は元の現場に戻ることになり、
締結された和平合意に従い、生産活動と核融合燃料の地球への輸送も再開された。現場の待遇改善は今後の協議事項となったが。
戦争の原因になるほどに揉めた現場の待遇改善が、なぜかすんなりと受け入れられ、システムの権限を喪失した理沙は気持ちが一気に萎えた。
大佐に行政官の立場を譲り、木星は何事もなかったかのように以前の生活を再開した。以前とは違うのは2隻の揚陸艦で、
1隻は近々地球へと戻ることになり、1隻は木星以遠の治安維持のために作業プラットフォームAを母港とすることが決められた。



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