あらすじ_25_08

米国留学まもないころ、理沙の父親は友人はまだなく学校内では浮いていた。やがて出会った別学部の学生と仲良くなったが。
友人は、厳格な家庭で育ち、親とは意見が合わず自分で決めた学部に入学したが、卒業後の進路で時々悩んでいた。
理沙の父親はオタク症で自由な雰囲気を求めて海外留学したが、会話が少なく周囲に溶け込めず常にアニメキャラに夢中になっていた。
その日もいつものように互いの趣味に関するマニアックな会話をしていたが、なぜか会話が続かない。半年後の卒業までに進路を決めるべきなのに
相も変わらずこんな生活をしていていいのか。理沙の父親には趣味の延長線上で自然発生した夢があった。人間を進化させるような技術の発明。
サイボーグ技術が究極に発達した時には、物理的な体は不要になり、意識だけで時空を超越した存在になれるのではないかと。
自分で会社を興したらどうだと友人は勧めた。失敗してもいいからチャレンジしてみろと。理沙の父親も友人に対して、親の鼻をあかすために
自分の思うところを貫き通すことを勧めた。進路について会話したのはその日が最初で最後だったが、気持ちに火をつけるには十分だった。



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