あらすじ_25_09

3年に一度の体のオーバーホール点検。内外共にリフレッシュした直子だったが、入院最終日の主治医との面談で体に関するデータを見せられ、
懸念事項について告げられた。脳と機械の体を接続するインターフェイスについて、接続障害が累積しており性能限界を迎えているとのこと。
脳と機械の体を結び付ける事自体、互いに異質なものであるため接続障害は宿命のようなものだが、技術の進歩が問題を克服していた。
直子の場合年齢による生体側の劣化が原因のようだった。理沙の死亡原因も生体側の問題で、限界を迎えた生体がある日突然接続断となり、
直子も遠からず同じような事象に陥るはずだと。しかし直子は信じる気持ちにはなれなかった。80歳を超えてもまだ気持ちは若いまま。
それどころか昔よりも働けているような気がすると主治医に訴えた。主治医は単なる気のせいだと直子の言葉を否定したが。
サイボーグ技術は既に世の中の主流ではなくなっていた。直子の接続インターフェイスを製造できる会社は少なくなっていた。
世の中のトレンドは遺伝子治療と再生医療にシフトしており、22世紀を迎えたばかりの世の中で直子は強烈な疎外感を感じた。



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