あらすじ_25_20

仕事は多忙になってゆく一方だったが、できるだけ時間を作りながら執筆も徐々に進めていた。直子が保存液の中でまどろんでいた期間の出来事を、
知る者は少なく、直接会っても当の本人を目の前にして言いづらいこともあるのか、詳しい事を聞き出すのは非常に難しかった。
やがて、理沙と直子の父親は失踪しやがて亡くなったという、理沙からも聞かされなかった事実を知ったが、それはちょうど直子が目覚めた頃。
父親から預かった一枚のメモを受け取り、そこに書かれている不可解な言葉に直子は悩んだが、自分の足で集めた情報をもとに
10年以上の時間をかけてようやく自叙伝は完成した。女性歌手の元マネージャーに連絡し直子は彼女のもとに急いだ。
小説の企画を初めて会話した時と見た目はそれほど変化はなかったが、元マネージャーもまた限界寿命が近く、再生治療も限界を迎えていた。
出来上がった小説を渡した翌月に、元マネージャーは多臓器不全で亡くなったが、最後に残されたメッセージが直子の心に深く突き刺さった。
木星で共に戦った元大佐からも同じことを生前最後に聞いた。単なる偶然の一致とは思えなかった。直子は自分だけが取り残された気分になった。



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