あらすじ_25_26

遥か静止軌道を目指す宇宙エレベーターの駅を中心に、その都市は構築されていた。駅を中心に放射状に道路が伸びて都市の直径は約10キロ。
ガラスのように光輝く構造物に、緑がほどよく配置されていて、芸術作品のように見える街並み。空を見上げれば細く光る1本の筋が伸びている。
静止軌道上にぐるりと地球を取り囲むリング構造物。人々は主にそのリング構造物で生活し、許可がなければ地上には住むことができなかった。
都市のまわり、地球全体は長年の再生プランにより美しく蘇ったが、都市の外に出る事は禁止され、上空から眺めるだけだった。
都市の商店街の片隅に、美しい街並みと比べて少々違和感があるが、なぜか人間らしさを感じさせるようなカフェバーがあった。
いつからその場所に存在しているのか定かではないが、2人姉妹が店を切り盛りしていた。夕方になると酒場になり、そこそこの客が集まってくる。
特に何か目立ったことをする店ではないが、時々姉の方が客の前で歌うことがあった。2人と客の会話は夜遅くまでとりとめもなく続く。
とてつもなく長い時間と、様々な紆余曲折はあったものの、ようやく2人姉妹は自分の夢を実現し、居場所を見つけることができたようである。

Ending 「Music Box」作詞:Carey Mariah / 作曲:Carey Mariah


*** The End ***



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