エンデヴァーの構成遷移
探査船「エンデヴァー」は、太陽系深宇宙の探査を目的として建造された宇宙船であるとともに、フィールドでの数々の技術試験の実施、
推進システムのテストと改良を実施しました。
2054年に完成し、2107年に退役するまでの間に何度も改造が行われ、数々のミッションをこなしました。
また、そのミッション期間中には、宇宙船の管理職や技術職要員のフィールドでの育成も行われました。
ここでは、エンデヴァー建造当初から退役に至るまでの50年以上の間、実施したミッションと何度か実施した改造の内容について説明します。
●最初の状態(2054年~2061年)
<ミッション> ●2056年~2058年:木星/土星第一回探査 ・木星の調査、衛星への着陸探査機での調査 ・土星の調査、タイタンへの着陸調査 ●2059年~2061年:木星第二回探査、小惑星調査 ・木星での原子力ラムジェット機のテスト、大気サンプル採取 ・木星周回軌道へのデータ中継/灯台衛星設置 ・トロヤ小惑星への資源探査 |
<構成とフィールドテスト項目> ●管理モジュール ・制御システムの機能、性能確認 ●居住モジュール ・生活設備の機能確認 ・居住性能の確認 ●動力制御、生産モジュール ・機能、性能確認 ●原子力ラムジェット機、着陸船、探査機 ・機能、性能確認 ●動力モジュール ・機能、性能確認 ●推進モジュール ・機能、性能確認 |
●第一回改装後(2062年~2068年)
<ミッション> ●2062年~2065年:小惑星探査 ・火星/木星間小惑星の広域調査、資源調査 ●2066年~2068年:土星第二回探査 ・土星の探査、タイタンへの着陸調査 ・氷衛星の水資源調査 |
<改装箇所とフィールドテスト項目> ●管理モジュール ・制御システムの更改、機能/性能確認 ●居住モジュール ・居住設備の更改、機能/性能確認 ●動力制御、生産モジュール ・設備の更改、機能/性能確認 ●動力モジュール ・核融合炉の更改、機能/性能確認 ●推進モジュール ・クラスター推進システム(単体モジュール)への更改 ・ラジエーターパネルの取付位置変更 ・大気ブレーキシールドの撤去 ・各機器の機能/性能確認 |
●第二回改装後(2070年~2081年)
<ミッション> ●2070年~2073年:火星/木星/土星間航路の確立 ・モデル航路の開発 ・灯台惑星の設置 ・緊急時救助用航路の開発と救助訓練 ・増設居住モジュールのテスト ●2074年~2078年:資源輸送用航路の確立 ・モデル航路の開発 ・非常時における対応訓練 ●2079年~2081年:小惑星資源開発準備 ・モデル航路の開発 ・小惑星移動のテスト |
<改装箇所とフィールドテスト項目> ●管理モジュール ・制御システムの更改、機能/性能確認 ・通信システムの更改、機能/性能確認 ●居住モジュール ・1G区画撤去 ・増設居住モジュールの接続、機能/性能確認 ●動力制御、生産モジュール ・設備増設、機能/性能確認 ●推進モジュール ・ラジエーターパネル更改 ・貯蔵タンク増量 |
●第三回改装後(2083年~2094年)
<ミッション> ●2083年~2086年:天王星/海王星調査 ・天王星調査、灯台衛星設置 ・海王星調査、灯台衛星設置 ●2088年~2094年:土星/天王星/海王星航路の確立 ・モデル航路の開発 ・灯台惑星の設置 ・緊急時救助用航路の開発と救助訓練 ・増設居住モジュールのテスト |
<改装箇所とフィールドテスト項目> ●居住モジュール ・改良型増設居住モジュールの接続、機能/性能確認 ●動力制御、生産モジュール ・設備増設、機能/性能確認 ●推進モジュール ・推進システムの更改、機能/性能確認 |
●第四回改装後、及び最後の航海時(2096年~2107年)
<ミッション> ●2096年~2102年:冥王星、太陽系外縁調査 ・冥王星調査、衛星への着陸調査、灯台衛星設置 ・太陽系外縁惑星調査、灯台衛星設置 ●2103年~2106年:太陽系外縁航路開発 ・モデル航路の開発 ・灯台惑星の設置 ●2107年:木星への最後の航海 ・木星へ到着後、退役式、および木星大気突入による廃棄 |
<改装箇所と特徴> ●管理モジュール ・制御システムの更改、機能/性能確認 ●推進モジュール ・推進システムの更改、機能/性能確認 参照:2107/09 「エンデヴァー」の退役 |