月軌道周回ステーション

月軌道周回ステーションは、月のまわりを周回し地球と月との間の交通中継地点としての施設です。

月への資材輸送用の
重量物輸送用カーゴモジュール、月と地球の間を往復する地球・月間定期連絡船の推進システムに対し、
機器メンテナンス/推進剤補給を行い、月着陸船とドッキングするまで一時待機する場所というのが主な役割ですが、
観光客を受け入れるための宿泊設備もあるため、月周回軌道から地球や月を眺める観光目的でも使用されています。

月軌道周回ステーションの全体イメージ図を以下に示します。

全体のイメージ図
月軌道周回ステーションの各コンポーネントについて説明します。

詳細は「
月軌道周回ステーション」もあわせて参照してください。
<管理/居住/動力区画>
●管理区画
  ・中央制御室
  ・管理者室、会議室、通信室、制御システム
  ・通信用アンテナ

●居住区画
  ・作業員、旅客用居住区
  ・休憩室、アスレチックルーム

●作業区画
  ・屋内作業室
  ・備品類保管倉庫

●生産区画
  ・水、空気リサイクルシステム
  ・水耕栽培システム
  ・廃棄物再利用/微生物培養/食料生産システム

●動力区画
  ・原子炉ユニット
  ・ラジエーターパネル
  ・太陽電池パネル

<旅客/貨物/屋外作業区画>

●旅客区画
  ・ドッキング用通路
  ・到着/発着ロビー
  ・税関、検疫、荷物検査場

●貨物区画
  ・貨物倉庫
  ・受付設備

●屋外作業区画
  ・屋外作業場
  ・エアロック
  ・ロボットアーム

<宇宙船待機エリア>
●貯蔵タンク群
  ・酸素/水素/メタン貯蔵タンク

●宇宙船待機エリア
  ・ドッキング用設備
  ・推進剤供給設備
  ・電力供給設備
  ・メンテナンス用設備

「地球・月間定期連絡船」でも触れましたが、地球と月の間の標準的な飛行コースについて説明します。

地球から月に向かう場合には、着陸船と推進モジュールが一体となった宇宙船で地球周回軌道から月周回軌道へと向かい、
着陸船部分のみが月に着陸します。推進モジュールは次の飛行に向けた準備のために月軌道周回ステーションで待機します。

月から地球に帰還する時には、着陸船は月軌道周回ステーションへと向かい待機している推進モジュールとドッキングします。
その後宇宙船は月周回軌道から地球周回軌道へと向かい帰還します。



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