港湾区画

港湾区画は、宇宙船への乗員/貨物の積み下ろしの際に使用するものです。
恒星間宇宙船プロトタイプは、揚陸艦の発展型として設計されているので、構造/機能/耐障害設計の思想は揚陸艦のものを引き継いでいます。

以下の図は、港湾区画の配置を示したものです。
船体前部の港湾区画は、管理区画と居住区画のために主に使用され、
船体後部の港湾区画は推進剤貯蔵タンク、生産区画および動力/推進器区画のために主に使用されるものです。

恒星間宇宙船全体図(内部構造を示したもの)
港湾区画には、宇宙船との接続を行うための接岸装置が接続しています。

前部港湾区画には旅客用の接岸装置が接続し、主に乗員の乗り降りに使用されます。
後部港湾区画には貨物用の接岸装置が接続し、主に貨物の積み下ろしに使用されます。
事故が発生し、一部の接岸装置が使用不可になった時の事も考慮し、旅客用/貨物用の接岸装置は旅客/貨物のどちらも取り扱い可能になっています。

接岸装置に宇宙船が接岸した状態を以下に示します。

旅客用の接岸装置には、中型巡洋艦が接岸しています。
また貨物用の接岸装置にはタンカーが接岸し、核融合炉用の燃料や推進システムのための推進剤、水や炭素化合物等の積み込みを行っています。

接岸装置に宇宙船が接岸した状態について説明します。以下の図は前部港湾区画になります。

接岸装置は、人員が安全に搭乗できるように船体構造としっかり結合させるための構造物があります。
様々な宇宙船の形状に対応するために、構造物には多少の遊びがあり、緩衝装置で船体の揺れを吸収します。

結合用構造物の内部にはボーディングブリッジがあり、宇宙船からそのまま受付用ロビーに移動が可能です。
巡洋艦「アトランティス」で到着した理沙たちは、受付用ロビーの前で公試運転の報告と移管のための引継ぎ式を行いました。

港湾区画(接岸装置と宇宙船が結合した状態)

 ・1:旅客受付ロビー
 ・2:接続用スロープ
 ・3:可動式のボーディングブリッジ(Passenger Boarding Bridge)
 ・4:搭乗口

 

 ・5:移動用シャフト駅スロープ
 ・6:移動用シャフト搭乗駅
 ・7:接岸装置用緩衝装置
 ・8:宇宙船との結合用構造物

受付ロビーの近くには移動用シャフトの搭乗口があり、受付完了後にそのまま移動用シャフトへ搭乗が可能です。

理沙が直子と再会した場面「
美魔女ふたり」では、受付ロビーでの引継ぎ式が終わった後、2人だけで後部の動力/推進器区画に向かいますが、
受付ロビー近くの駅から移動用シャフトに搭乗しました。



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