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− 連続小説掲示板 −

ここでは「理沙の物語」の詳細ストーリーを書いています。
なお、この掲示板は閲覧専用です。

最近更新が滞っていてすみません。。。。。(^_^;


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お台場の風(その4) 投稿者:理沙の旦那 投稿日:2004/04/10(Sat) 23:16 No.12  

テーブルチェンジのタイミングがきた。
店ではれいなと呼ばれている彼女と席を交代した。ママからのお呼びである。
理沙はいつも店ではありさと呼ばれている。
(ネーミング理由は非常にくだらないので、あえてここでは説明しない事にする)
理沙は常連客にわざとらしく甘えながらも、奥の事務室に入っていったれいなとママのことが気になり、時々目を向けていた。
「どうしたの・・・・?」と訊かれる。
「ん・・・・?」理沙は適当に笑ってごまかす。

やがてママとれいなが部屋から出てきた。ママは理沙に目で合図した。

・・・・・大丈夫・・・・・?
・・・・・まあね・・・・・。



お台場の風(その3) 投稿者:理沙の旦那 投稿日:2004/04/10(Sat) 23:15 No.11  

「気にならない・・・・?」
店の女の子達が来るまでに、まだ1時間以上の時間があった。
カウンター席には、理沙とママの2人だけ。
「そりゃ・・・・気にしていたけど、でも、どうするの?」
いつも気になっているマスターの行動、しかし、ママはなかなか手を下せないでいる。他人事とはいえやはり気になる。
「だから・・・・・。」ママは少しいらだっている。半分も吸っていない煙草をもうもみ消してしまった。
「あれこれ想像していてもだめだよ。直接話してみなよ。年上だからって気にしない、気にしない。」
理沙はカウンター席を立った。
「いろいろ理由なんてつけられるんだし・・・・あの娘の成績とか、ママのあなただったら、いろいろ考えられるでしょ・・・・?」

振り返って、理沙は彼女のほうを見た。
「変だね・・・・あんたから言われるなんて」ママは微笑んだ。
「まあね・・・・・・・長い付き合いだから。」
理沙はゆっくりとステージ席を歩きはじめた。



お台場の風(その2) 投稿者:理沙の旦那 投稿日:2004/04/10(Sat) 23:13 No.10  

駅まで5分ほど歩く。
コートのポケットの携帯電話が鳴った。
「今出かけたばかりよ。」
ママからだった。しかし、ママとはいっても理沙とは同じ年である。
「ちょっと早めに来てくれないかしら。話しておきたいことがあって。」
話があるというときは、すでに事態はややこしくなっていることを理沙は今までの経験でよく知っている。
トラブルにまた巻き込まれるのか・・・・・わかった。それじゃまた店でね。・・・・・・とちょっと笑いながら電話を切る。
あきれ笑いには違いないのだが・・・・。

ホームに着くと、いいタイミングで電車がやってきた。
窓から、もう陽が傾きかけている東京湾の風景を眺める。



お台場の風(その1) 投稿者:理沙の旦那 投稿日:2004/04/10(Sat) 23:13 No.9  

静止した部屋の空気。冷え切っている。

理沙はベッドの上で寝返りを打つ。
陽はもう高い。近くの高速の騒音が部屋でも聞こえてくる。

壁のディスプレイの電源が入った。
目覚まし代わりに規定の時刻になるとONするようにセットしている。
そして、少しだけ窓ガラスも開いて、そとの冷たい新鮮な空気を取り入れる。

ううん・・・・・・理沙はちょっとうめき声をあげてベッドの上で寝返りを再びうった。
TVのニュースのレポーターがしゃべっている。

「東京湾中央で建設中のスペースポートで、本日・・・・・・・。」



未来に向かって(その7) 投稿者:理沙の旦那 投稿日:2004/04/10(Sat) 23:13 No.8  

東京。
はるか向こうには、朝もやの中に浮かび上がる高層ビル群。
空気は張りつめるように冷たい。

人通りの少なくなった早朝の繁華街。
言葉も交わさないでただ駅の方向に歩いてゆく女性数名。
2人が違う方向に分かれ、一人だけ駅の方向に向かう。

白のロングコート。
女は駅のホームへ向かう階段を上ってゆき、自動改札をぬけて、ホームで待つ。
空がさらに白みを帯びてくる。
女は時計を見る。手すりの方に歩いてゆき、手すりにもたれかかる。

ビルの後ろから、昇りかけた太陽が顔を見せる。
女は目をしょぼしょぼさせながら、その光に目を慣れさせようとしている・・・・・・。

都会の新しい一日の始まりである。



未来に向かって(その6) 投稿者:理沙の旦那 投稿日:2004/04/10(Sat) 23:09 No.7  

昔を思えば、今生きている2003年は、未来のすばらしい時代を想像していましたが、
現実にそのときを迎えてみると、それまでのだらだらした世の中の延長のようで、
確かにスペースシャトルは宇宙に行く、コンピューターが非常に普及した世に中にはなりましたが、
なんか・・・・・・夢がないですね。

理沙の物語の中で展開している世の中は、今以上に混乱してだらだらしている状態を想定していますが、
それでも、理沙には夢をあきらめることない主人公としていて欲しいと思っています。

お話は、2018年の東京の夜から始めてみましょうか。今から15年後・・・・。



未来に向かって(その5) 投稿者:理沙の旦那 投稿日:2004/04/10(Sat) 23:06 No.6  

あまりにも飛躍しすぎたお話になったので、ちょっとブレイク。

若いころの理沙の生きた時代は、今以上に閉塞感ただよう世の中ですが、
世の中の流れに流されることなく、しかし現実的に生きておりました。
とりあえずはお金稼ぎに夜のお仕事。
しかし、お客に喜んでもらいたい気持ちは、歌手になりたい気持ちへと変化し、
その夢は実現しなかったとはいえ、自分のスキルアップのために常に努力したい気持ちが、
そのあとの軍人修行時代、開発局管理者時代へと理沙を動かしていくわけで・・・・・。



未来に向かって(その4) 投稿者:理沙の旦那 投稿日:2004/04/10(Sat) 23:04 No.5  

昨日の話とはかなり矛盾するのですが、「成長の限界」について。

科学技術の発展は、人間の無限の可能性と、無限の発展を約束するものとよく言われていますが、
もうひとつの真実として、「エントロピーの法則」というものがあります。
これは、簡単に一言で言うと、無限の可能性や無限の成長と言うものはありえないことで、
宇宙に限られた大きさがあるように、利用可能なエネルギーの限界にかならず直面することになり、
その先には、混沌とした無秩序の世界しかないというものです。
エネルギー資源は使えば大量の廃棄物を生み出し(無秩序)
「覆水盆に還らず」というように、無秩序からは再び秩序は生み出せないという真実にいやでも直面しなくてはいけない。

「無限の成長」のシンボルとしての、理沙の前向きな気持ちが物語のテーマのひとつではありますが、
「エントロピーの法則」には決して逆らうことができないのであります。



未来に向かって(その3) 投稿者:理沙の旦那 投稿日:2004/04/10(Sat) 23:04 No.4  

ただし、いつの日にかかならず必要に迫られてという事態になるとは思います。
国家の威信にかけてアポロ計画を立ち上げたように、
「理沙の物語」の中では、エネルギー問題と資源問題のいきづまりによって、
木星に資源とエネルギーを求めようという無謀なプロジェクトを立ち上げることになるのですが、
核融合は今のところでは21世紀後半になってやっと実用のメドが立つらしいので、
「理沙の物語」のタイムスケジュールは無謀もいいところでしょう。

ただ、人間本当にやる気になったときにはとんでもないことを成し遂げることもあるので、
その辺にも期待しているのでもありますが・・・・・・。

技術的な裏づけをいろいろと調べて、肉付けしていきたいと考えています。



未来に向かって(その2) 投稿者:理沙の旦那 投稿日:2004/04/10(Sat) 23:01 No.3  

スペースシャトルの事故で、しばらくは宇宙開発も停滞モードのようですが、
よほどの技術革新がない限り、前進は難しいと思います。
まずは、すでに25年以上運用しているシャトルの次世代タイプがいまだに登場していない事。
すくなくともあと10年以上は今のままの輸送手段しかないことを考えると、
定期シャトルの運用、そして火星やその先の木星への有人探査、そして開発は21世紀後半にならないと難しそうですね。

しかしながら、なんらかのブレークスルー技術を早くに開発しておかないと、やがては宇宙開発が必要になったときに対応できないのではないかとも思うのですが。

やはり、お金をかける優先順位の問題でしょうか。

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